岩野田で「三田洞の弘法さん」として親しまれているこのお寺は、正式名称:高野山真言宗 霊鷺山法華寺といいます。寺伝によれば、816年(弘仁7年)、嵯峨天皇の勅命により、空海(弘法大師)が創建し、その後たびたび火災で焼失し、1623年(元和9年)に再建され、1684年(貞享元年)に現在地に移転されたとのことです。2つの頭と8本の腕を持つ珍しい両頭愛染明王坐像は岐阜市の指定重要文化財に指定されています。境内は、庭を主にした作りで、本堂は池を渡り階段を上ったところにあります。

法華寺の山門
本堂は池を渡り階段を上ったところにあります
弘法大師が植えられたという菩提樹
池には、大きな鯉が泳ぎ、訪れただけで癒される気分になります
春にはさつき、秋には紅葉が見事で四季を通じて楽しめるお寺です

私には、昔(小学校の頃)、春の縁日に学校が半日となり三田洞の弘法さんに行った懐かしい記憶があります。参道入口から境内の中まで、綿菓子や、お面、おもちゃ、輪投げ等の露店がぎっしりと並んで、たいそうな賑わいでした。多分この記事を読んで下さっている昭和生まれの何人かの方は、私と同じ懐かしい思い出があるのではないでしょうか。



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