第4回岩野田文化講演会が開催されました
― 岐阜の知られざる道を探る文化講演会 ―
10月4日(土)、岐阜市北部コミュニティーセンター大集会室にて、第4回岩野田文化講演会を開催しました。今回は「~岐阜の知られざる道、不思議な道の魅力について知ろう~」をテーマに、道路研究家の鹿取茂雄(かとり・しげお)さんを講師にお迎えしました。
あいにくの雨模様となった土曜日の午後でしたが、110名もの方が聴講され、会場は熱気に包まれました。鹿取さんは、これまで全国各地で出会ってきた“道”の数々を、豊富な写真とともに紹介。険しい山あいを走る国道や、かつて人々の生活を支えた旧道、今は地図の片隅にひっそりと残る廃道など、それぞれの道に秘められた物語を、ユーモアを交えながらわかりやすく語られました。

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今回の講演会の締めくくりとして災害現場での経験から「啓開(けいかい)」の重要性について触れられました。災害時には道路を確保し、人や物資の通り道をつくることが、いかに命を守る活動につながるかを、東日本大震災の時、国土交通省東北地方整備局局長だった徳山日出男さんの「くしの歯作戦」の内容をもとに具体的にお話しくださいました。
(災害に対して)「備えていたことしか役に立たなかった…」という徳山さんの言葉は、ほんとうに心に響きました。
講演後は、「道がこんなに面白いとは思わなかった」「地域の防災にもつながる話で心に残った」といった感想を沢山いただきました。
雨の降る土曜日の午後、参加者の心を温かく照らす、学びと発見に満ちたひとときとなりました。